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「ひきこもり」

投稿日:2017年12月19日

ひきこもりは「自宅にひきこもって学校や仕事に行かない、または就いていないなど社会的参加をしない状態が6カ月以上持続しており、精神障害がその第一の原因と考えにくいもの」と定義されています。

 

2016年内閣府は、全国で「ひきこもり」の人が推計54万1千人いると発表しています。

 

 

「ひきこもり」は対人恐怖症や気分障害、人格障害が認められる場合もありますが、ひきこもり自体が問題の中心となる人がかなりいます。

きっかけとしては成績の低下や受験の失敗、いじめなど一種の挫折体験がみられることも多いのですが、「きっかけがよくわからない」と述べる人も少なくありません。
不登校と同様に、どのような家庭のどのような子どもでも「ひきこもり」になり得ます。

 

「ひきこもり」が続くと本人の社会性の成長を阻み、対人関係への自信を喪失させ、自己評価を下げ、強迫傾向、昼夜逆転、家族への攻撃性、自殺企図などが見られます。
厚生労働省による調査報告によりますと、近年高齢化・長期化が問題となっており、性別では男性が76.4%と多く、下は中学生から上は50過ぎまで平均年齢は26.7歳となっています。
「ひきこもり」は日本独特のものと思われてきましたが、近年は韓国を筆頭に台湾、香港、アメリカ、イギリス、イタリア、オーストラリアなど多くの国、特に先進国で存在すると見られています。

 

この問題は私の身近なところでも結構たくさん見受けられます。
同じ少年野球チームだった友達が、中学になり急にひきこもって不登校になり、卒業式の日の朝に担任に頼まれて彼の家の彼の部屋まで迎えに行ったのですが返事もしてもらえず、結局出席させてあげる事ができなかった苦い経験があります。
いじめられていた様子は全くなく、親御さんがとても厳しい方だったので恐らく親への反発心が原因だと思われます。

その後35年ほど経ちますが彼の姿を見たという人は誰もいません。

 

「ひきこもり」は本人にとって様々な「嫌な事」「面倒な事」「煩わしい事」からの逃避です。
その状態が本人にとって一番「楽」なのです。
「自分の家」「自分の部屋」「自分」という三つの「殻」に閉じこもっている状態に大きな安心感を覚えているのです。
その「殻」はとても堅く厚いので、そこから引っ張り出す事はとても大変です。
無理に引っ張り出そうとすると本人の強い反発を買い、時には大暴れする事もあります。
だからほとんどのご家族の方は皆、途中で諦めてしまうのです。

 

少しづつ少しづつ信頼関係の構築し、長い長い時間を掛けてあげる必要があります。

 

当社は「ひきこもり」にも対応させていただいております。

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