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「〝これはモラハラなのか モラハラではないのか?〟というお問合せ 」

投稿日:2020年04月02日

何度かこの手の投稿をしておりますが、未だ毎日のように続いているので再投稿致します。

 

弊社にはよく配偶者から受けている行為を羅列して「これはモラハラに当たるのか 当たらないのか?」というご質問をいただきます。

 

しかし 正直このご質問には全くと言っていいほど意味がありません。
しかも このタイプのご質問は大概
「モラハラに当たると言えば当たるのかもしれないけど、だからと言ってどうにもならないレベル」
のものである事がほとんどです。

 

それは例えるなら
「授業中に居眠りする事は悪事なのか 悪事でないのか?」の問いに近いと思います。
「仮に悪事だとして、さてどうなるものなのか?
法的に相手をどうこうできるものなのか?」
というレベルのお話になるかと思います。

 

モラハラで相手に慰謝料請求、離婚事由、有責配偶者となりうるのは『よほど悪質な場合のみ』です。
夫婦間で「無視をされた」「暴言を吐かれた」「嫌味を言われた」程度の事で慰謝料(離婚)が認められたら、日本中が慰謝料請求(離婚成立)だらけになってしまう事をご理解下さい。

 

 

基本的にモラル違反は 違法行為にも不法行為にも当たりません。
勘違いしておられる方がとても多いようですが
「モラハラに当たる=慰謝料を請求できる(離婚事由、有責配偶者)」
ではないという事をしっかりご認識下さい。

 

問題は
【モラハラに当たるのかどうか?】ではなく
【その行為が 慰謝料を請求できる(離婚事由、有責配偶者)レベルのものなのかどうか?】
だという事を覚えておいて下さい。

 

加えて
【そのようなモラルのない人を選んで結婚したのはご自分です。
なので ある程度の事は我慢するべきです。
そこまで面倒見切れないので、どうしても我慢できないのであれば、自力で離れて下さい。】
これがこの国のスタンスであるという事も、よく覚えておいて下さい。

 

そのレベルのモラハラを どうしても我慢ができないのであれば、国(または法律)は一切助けてくれませんので〝自力で〟別居(相手が同意すれば離婚)するしかありません。

 

 

しかし、モラハラは単なる「理由づけ」で、本当は
「離婚をしたいのだけれど、特別な理由がなくて困っている」
というお話であれば、ご相談に乗らせていただく事ができると思います。

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