代表のブログ

「結婚と離婚」

投稿日:2020年01月26日

少々乱暴な意見かもしれませんし、ある意味私の仕事内容と相反する意見になるかもしれません。
もし不快に思う方がおられましたら、予めお詫び申し上げておきます。

 

あくまでもその「離婚の理由」に疑問を投げかけるお話です。
それなりに理由のある離婚はむしろ勧めさせていただいておりますし、度の超えたモラハラは決して許すべきではないと考えております。
モラハラ行為を擁護、離婚そのものを否定するつもりは一切ございません。

 

 

先日「凄む、無視する、エッチを拒んだら怒るなどがあったので離婚したい」というご相談を賜りました。
加えて「これはモラハラに当たるのか当たらないのか?我慢する範囲内なのかそうではないのか?」
という事も尋ねられました。

 

私は
「詳細が分からないので何とも言えませんが、いただいた情報のみで判断させていただきます。
モラハラに当たるのか否かと問われれば、もしかしたら当たるのかもしれません。
でも 我慢する範囲内なのか否かと問われれば、我慢する範囲内のような気もします。
仮にモラハラに当たるのだとしても 当然の如く警察は動かず、離婚事由にも慰謝料請求の対象にも有責配偶者にも当たらないと思うので、どうにもならない範囲のものであると思います。」
とお答えさせていただきました。

 

それでも「モラハラなのか?モラハラではないのか?」と仰るので、

 

「例えるなら〝授業中に居眠りする事は悪事なのか 悪事でないのか?〟の問いに近いと思います。
〝仮に悪事だとして さてどうなるものなのか?〟というお話になるかと思います。」
とお伝え致しました。

 

この手のご相談は大概、誤字脱字だらけの解読の難解な文章か、お電話での一言目がいきなりご質問内容だったりするような方から受けるのですが、今回はそういう事はなく普通の方のようでした。

 

しかしどうもご本人納得がいかなかったようで その後ご返答がなくなりましたが、私は少し切ない気持ちになりました。

 

 

私はDVやモラハラなどの問題に対応させていただいておりますので、あまりこういうお話はするべきではないかもしれませんが、一私人の一意見として言わせていただきます。

 

実は、つまらないところばかり欧米のマネをして、何でもかんでも「ハラスメント」をつければいいという昨今の風潮には少々疑問を感じております。
根本的に 個人主義の欧米と日本とでは元々の文化が全く異なるのですが、今の日本人はすっかり欧米ナイズされ 我慢の効かない人種になってしまったと思います。
(決して 明らかに不条理な事まで我慢するべきという意味ではありません)

 

本来結婚とは「相手の全て」を受け入れる事だと思います。
それには至極当然の事として多少の我慢もつきまとうでしょうし、犠牲の心 寛容の心こそが「愛」なのではないかと思います。

 

そもそも 大して愛していないのに結婚する方もいるのでしょうし、お金(生活)のために結婚する人もいるでしょう。
色々な形の結婚があってもいいでしょうから、そこを否定するものではありません。
しかし もし「最低限の犠牲と寛容」も億劫なのであれば、最初から結婚するべきではないのではないかと思ってしまいます。

 

また 昨今のヌルい教育のせいか、個人主義がもたらした弊害なのか分かりませんが、いわゆる「結婚不適格者」と呼ばれる人が増えてきているようにも思います。
自己愛が強すぎたり、コミニュケーション能力に問題があるのだと思いますが、残念ながらこいういう方は 相手が誰であろうと上手くいかず離婚を繰り返してしまいます。

 

 

「スゴまれた」「無視された」「夫婦生活を拒んだら怒られた」くらいの事は、経験した事のない人の方が少ないのではないのでしょうか?
小学生の時 何でもかんでも問題視してイチイチ先生に言いつける子がいましたが、それと似たようなものであり、それを愛するべきパートナーにやってどうするのか?と思ってしまいます。

 

お人形さんと結婚するわけではないのです。
血の通った人間と結婚するのです。
人間である以上、パートナーに対して少しくらい感情を出してしまう事や、少々の意見の対立は致し方ないのではないかと思います。

 

一人の人と一生添い遂げる事が正しいとは思いません。
やむを得ず一度や二度 離婚をせざるを得ない事もあるでしょう。
しかし よく「バツ○(回)」を自慢げに話している人を見かけますが、まるで車でも乗り換えるかのように
「大して相手を見極めもせずにホイホイ結婚して、大した理由もないのに嫌だと思ったらチャッチャと離婚する」
これが「COOL」(?)だとでもいうような昨今の風潮は、少し残念でもあり悲しくも思います。

 

まあ、大きなお世話と言えば大きなお世話ですね。

 

 

※もしかしたら それは単なる「口実探し」であって、単純に「別れたいだけ」だったのかもしれません。
この文章を書きながら段々とそう思えてきました。
それであればそれで、最初からストレートに
「夫と離婚をしたいんだけど、決定的なものがなくて困っている」
と仰っていただければ、まだ対応の仕様はあったのにと思います。

 

 

 

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